仕方ないかもしれない・・・日本人が酒に弱い理由

それは体質?日本人が酒に弱い理由

知識

会社の上司や同僚とお酒を飲まなければいけない時があります。大切な付き合いですが、お酒に弱いと少し飲んだだけで、顔が赤くなり、ぼんやりしてしまいます。どうしてこんなに飲めないんだろう・・・そう思う人はあなただけではありません。
ここでは、日本人がお酒に弱い理由を説明します。

日本人の約5割はお酒に弱い

お酒に強い人、弱い人というのは、生まれつきの体質によるものです。両親揃ってお酒に弱い場合、強くなろうと努力しても、報われることは非常に難しいでしょう。日本人の約38%は遺伝的にお酒に弱い体質で、その他の約6%は遺伝的に全く飲めない体質だとされています。

遠い昔、黄色人種・黒人・白人の三大人種に分かれた後、黄色人種であるモンゴロイドの中に、「ALDH2」の機能が低下した人が現れ、時間の経過と共に黄色人種にお酒に耐性のない人種が徐々に増えました。
ALDHとは、アセトアルデヒド脱水素酵素を指し、アルコールが分解される時に作られるアセトアルデヒドを分解してくれる酵素です。ALDHには2種類あり、アセトアルデヒドが高濃度の時に働く「ALDH1」、低濃度の時に働く「ALDH2」があります。日本人の5割が生まれつき、「ALDH2」の機能が上手く作用しません。そのため、アルコールを分解した時にできるアセトアルデヒドをすぐ分解する働きがないので、少量のアルコールで酔ってしまう人は、お酒に弱い人に該当します。黒人や白人はこのような突然変異が起こることなく、「ALDH2」が機能するため、お酒に強いことがわかります。

アルコールが吸収されるしくみ

アルコールは胃で2割、腸で8割吸収された後、血液に入って肝臓に送られます。血液は1分程で全身を巡り、そのうちのおよそ1/4が肝臓で処理され、アルコールも同時に運ばれます。アルコール脱水素酵素である「ADH」の作用でアセトアルデヒドに分解され、さらにこの物質は、ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によって酢酸に分解されます。

お酒に弱い人におすすめする飲み方

お酒に弱いと悪酔いしやすかったり、次の日に影響が出たりするデメリットもありますが、考え方によっては少量で酔えるため、お酒をたくさん飲む人よりもお金がかからないとも言えます。お酒に弱い人はこれから紹介する飲み方を参考にしてみてください。

飲む直前に牛乳

空腹でお酒を飲むと酔いが回りやすくなるので、飲み始める前に牛乳を飲みましょう。牛乳に含まれる脂肪が胃の蠕動運動(ぜんどううんどう)を抑え、アルコールの吸収を遅らせる働きがあり、さらにたんぱく質がアルコール代謝をサポートしてくれます。

お酒の合間にお冷

お酒を飲み続けるのではなく、交互に水を飲むと酔いにくくなります。周囲からバカにされるんじゃないかと気にする人もいると思いますが、自衛のためにも水を頼むのを忘れないで下さい。

マイペースに飲む

場の空気に流されて飲み過ぎてしまうこともあります。このような事態に陥らないために自分のペースで飲んでください。周りの目をごまかせる自信のある方は飲んだふりをするのも手です。

運動で酔いにくくなる?

女性と比べて男性は血中アルコール濃度が低い傾向にあります。身長や体重などによる影響もありますが、最も異なるのが筋肉量です。筋肉は脂肪よりも水分とグリコーゲンを含んでいるため、血中アルコール濃度を上昇しにくくする作用があります。このようなことから、毎日運動や筋力トレーニングをすることで、吸収したアルコール濃度を下げることができると言われています。

まとめ

日本人は遺伝により、半分の人がお酒に弱いと言われています。お酒に強くなろうと訓練しても、体質の問題なのでどうこうすることはできません。無理をせず、周囲の人たちに協力してもらい、体に負担をかけない飲み方を心掛けましょう。

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